学生の声
【科目名】 基礎ゼミ「植物の“独立栄養性”を検証する」 | 【対象学部】 全学部 |
【担当】 前 忠彦 (教養教育院) | 【開講時期】 1セメ:月3・4(隔週) |
こんなに本格的に大規模な実験を行ったこともなく、データ処理したこともなかったので、数字の取り扱いなど自分のこれからに役立つ経験になったと感じた。同じデータを与えられても、着眼点が違ったり、データをまとめた考察だったり、見た感想の比重が大きかったり、はたまた発展的に農家につなげたりと、本当にさまざまな発表になって面白かった。今まで学んできたルビスコや光合成などの内容に自分たちの実験がつながっているのも感動的だった。考察の内容が人によって食い違っていたり、データの信頼性がおかしかったりなどの問題はあったが、全体的に素人の私たちが出したデータとしては揃っていて良かった。
(文学部1年生)
植物の独立栄養性を学んできたが、様々な学部の人が各自の視点から発表しているため、今までに自分になかった視点を得ることができたのでよかった。学部的にこのようなことをすることはもうないと思うのでいい経験になった。とても楽しく、また、ためになる授業でした。
(法学部1年生)
私は今までこのような成育実験をしたことがなかったのですが、今回初めてやってみて、正確なデータを取ることの難しさを実感しました。また、全員が同じデータをもとに考察したにも拘らず、一人一人の発表がかなり違っていて面白かったです。特に、着目しているポイントが同じでも、それに対する考察が違っているということが面白いと思いました。この基礎ゼミでは、イネの成育だけでなく、本を使っての意見交換や宮城県の農業・園芸総合研究所の見学など、様々なことを体験できて良かったです。植物園を見学できなかったのは残念でしたが、それでも十分、この基礎ゼミを通して植物に関心を持ち、また、知識を深めることができたと思います。
(農学部1年生)
イネの成育実験を通して、窒素栄養と成育の関係について深く考え、結果を客観的にとらえることができた。成育傾向はある程度しっかり結果に現れていてよかったが、ブレもあった。イネを選ぶ段階でもっと厳密にやっていればより良い結果を得ることができたと思う。実験の大変さを理解することができた。また、イネの実験ということで結果にばかりとらわれていたが、人の生活にもつながっていると思った。農家の方もイネを育て、コメを作る過程で様々な工夫をしているのだとわかった。
(工学部1年生)
植物・植物生理を勉強する良いきっかけとなりました。動物も植物も同じ生物で、進化の中で保存されている素晴らしい特性を学習することは、双方にとっても意義があると言うことを理解できました。班の発表で光合成について学習したが、光合成が進化の歴史に占める重要性とメカニズム理解が生物的な知識だけでなく、物理的知識も必要とするなど複雑であることを身をもって体験できました。
(医学部1年生)
植物の栽培をデータを取りながらしたことは初めてで、不慣れな部分から作業に誤差が生じてしまったかもしれないので、次にこういった機会がいただけるのなら、もっと正確なデータ採取に努めたいと思う。なかなかこういった機会はいただけないので、今、基礎ゼミを受講してよかったと思う。また、フィールドワークや被災地の様子を視察するなど予想以上の内容であって非常に満足している。
(農学部1年生)
この基礎ゼミを選択したのは、実験を行う機会であること、薬学部の授業での実験では体験できないであろうとの2点から考え希望しました。植物に対しては一定以上の栄養は無意味になるのかなと想像していましたが、無意味どころか有害になるということに驚きました。実験を通しては測定の難しさ、考えていたデータとのずれなど、実際に行うことの大変さを痛感しました。これらの経験を通し、今後薬学部で行う実験でも様々な事に注目し、注意深く行っていきたいと思いました。
(薬学部1年生)
この基礎ゼミの授業を通して、植物の力はすごいと認識した。実験をしてみて、例えば遮光区に置かれたイネはその環境に適応しようとして、非遮光区とは違った成育をした。このように植物は自分で考え、環境に適応する。つまり生きているのだと実感した。また調査の中でデータが信用できるかどうかという疑問が生じてきた。それらの改善のためには、もっと濃度の区分を小さくして、たくさんのデータを取って平均を取るなど、より厳密にやるべきだと思った。今後、実験を行うことはたくさんあると思うが、その時には、今回の基礎ゼミでの経験を生かして、信用できるデータを得るための工夫をしていくようにしたい。
(工学部1年生)