学生の声

【科目名】 基幹科目「自然と環境」雷放電から探る地球環境変動 【対象学部】 文系理医農
【担当】 福西 浩(教養教育院) 【開講時期】 2セメ火1

文学部 太田 沙椰香

 この授業では、地球環境変動についての最先端の研究成果と共に国際的な舞台で活動するために必要なことなども紹介していただき、ためになった。新しい発見である超高層雷放電発光現象についても最先端の研究成果を詳しく知ることができて興味深かった。その反面、まだわからないことが多くあることも実感し、研究の奥深さを感じた。ただの暗記ではなく、地球環境変動について自分なりに考えることができたのではないかと思う。
 また、私はもともと人前で話すことに苦手意識を持っており、ディスカッション授業でうまく自分の考えを発表することができなかった。併せて自分のプレゼン能力のなさも実感し、将来のためにもこの弱点は克服しなければならないと自分を見つめなおす良いきっかけになった。これまでこのような形態の授業をする機会が少なかったので、良い経験なった。机に座って話を聞くだけの受動的な授業は楽だけれども、自分が主体的に参加して行う能動的な授業は大変な反面得るものも大きいと思った。日本ではディスカッション形式の授業は少ないが、様々な場面で取り入れていくべきだと思った。この授業で学んだことを生かしてこれからの大学生活を無駄のないように過ごし、社会に出たいと思う。

 

法学部 淵 穂高

 私は、この授業で大きく価値観が変わったと思っている。これまで持っていた自分の常識が間違っていたと気づかされることがたくさんあった。また、私がこの授業において、一番印象深いのはディスカッション授業である。普段の講義では聞くことのできない様々な人の意見を聞けて、自分と違う部分や同じ部分、まったく考えていなかった部分など様々な発見をすることができた。その後の先生の考え方を聞いて納得する部分もたくさんあった。例えば、学部時代は様々なことをして、時間管理ができるようになるべきという考え方に関してはとても共感できた。また、質問・コメントシートについては、毎回疑問に思ったことや感じたことを書けるのが良かったと思う。ディスカッションをもう少しやってみたかったとも思う。また、ディスカッションを他の授業でも取り入れたらいいのではないかとも思った。私は、この授業の中で、理系分野のことについても法学部として何かできることがあるのではないかとも感じた。法学部から官僚になる人も多いので、そこから、今、地球環境変動で日本の政府の在り方が問題になっているが、そこを改善できる可能性があるのではないかと考えた。
 最後に、この授業で一番大切だと感じたのは広い視野を持つことである。先ほどの地球環境変動と官僚を関わらせることは以前の私では出てこなかったことである。だから、広い視野を持つことが大切なのだと、何度も言われたことはあったが、改めて感じた。

 

経済学部 神谷 友和

 この「雷放電から探る地球変動活動」という授業を受講する前は、ただ単に雷などのことについて学ぶだけなのかなと思っていた。しかし、受講してみると、そういった知識だけではなく、大学に入学してからまだ(もう?!)半年しかたっていない、僕たちが、今後の大学生活でどのように、学問に励んでいけばよいのか、というヒントを得ることができたと思う。(理系の人たちはどのような意識で研究に取り組んでいけばいいか、というヒントを得ることができたと思う。)正直に言うと、受講前は経済に関係ないことを学ぶことに意味を見出すことができなかった。高校までは、テストや受験で必要だから、興味もない分野にも取り組めていた。しかし、この講義を通じて、幅広いことに興味を持ち、知的好奇心をもつことが、いかに大切なことか理解できた。いままで、なんとも思っていない事柄に対して、疑問を見出そうとすることで、日々の生活に楽しみを見つけられるし、疑問から得た知識を一見関係ない事柄に活かすことができる。
 自分は留学に興味はあるものの、留学は費用もかかるし、経済ではなく、英語の勉強に時間を費やさないといけない、という点で、やめておこうと思っていたが、大学生の内に留学してみたいと思えるようになった。僕は、留学することは、語学力を上げて、就職に有利、という印象しかなかったが、先生の話を聞いて、留学することで、新たな可能性が広がると思えるようになった。
 この講義で自分が一番興味深く感じた話は“セレンディピティ”についてである。講義では、セレンディピティは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力、偶然から価値あるものを発見する才能、偶察力、と説明していた。セレンディピティ=偶然価値あるものに出会う力×価値あるものを見出す力、とも。最近、STAP細胞を発見したということがあったのだが、それと重ねて考えると、先生の説明は頷ける。確かに、研究者にとって、偶然の出会いが、研究の成功に導くかもしれないが、その成功を引き寄せることが出来るのは、行動力や好奇心を強くもっている人ということである。また、偶然の出会いを見逃さないための知識が必要、ということ。経験や常識に囚われない考え方を身に着けるきっかけを聞けたと思う。
 この講義で自分が一番驚いたこと話は、やはり、地球温暖化の一番の直接の原因が二酸化炭素ではないということである。温度が温かくなってから、二酸化炭素の濃度が高くなるというのを、グラフで見て驚いた。いままで、テレビや新聞、学校の授業では、必ず、二酸化炭素が増えたから、その温室効果ガスによって、地球が暖かくなったと教えられた。よく、ネットの情報は嘘も多いから気をつけなさい、とは聞くものの、まさか、学校までが嘘の情報を、いかにも真実であるかのように伝えているという事実がとてもショックだった。これは、代替エネルギーを沢山もつ、発展国の陰謀なのではというのも、あながち間違っていないのではないかとも思った。
 “独創”に対する先生の定義は自分にもしっくりくるものであった。独創は、無から有を生み出すことのように使われているが、実際の辞書の説明でも、独自の発想でつくりだすこと(デジタル大辞泉より引用)、とあり、独自の発想とは、いままでの経験や知識に無意識に基づくものだと、僕は考えているので、それは間違いだと思っていた。そして、先生が独創は、既にあるものの結合である、という説明を聞いて、成る程そうだ、と思った。独創的な発明と言われる、スマートフォンだって、外でも気軽にネットが出来ればいいなという考え方と、ほとんどの人が持ち歩いている携帯電話に目を付けたものである。(その発想にもちこむことが凄いことであるのだが)自分が将来どのような職業に就くかわからないけれども、独創的であることは、今の社会で必要とされることであるし、また、そういう姿勢で日々の出来事に立ち向かうことができれば、新しい発見もあって、楽しい生活が送れるのではないかと思う。

 

経済学部 佐々木 大貴

 まずは地球環境変動に関わる数多くの知見を吸収できたことがよかった。雷放電についても、分子メカニズム、銀河宇宙線との関連と、新たな知識を知ることができた。さらに、これらの知識というのは、自分がこれまで学んできた科目でいう化学、物理、地学といった複数の分野を総合して考えていくため、理解は容易ではなかったが、その分やりがいは大きかった。大学での学問がどのようなものかを一部理解できたように思う。
 次に研究という世界の一部を知ることができたことも有意義であった。実際に福西先生がこれまで行ってきた研究の様子を、写真や体験談などを交えて知ることができた。そこから、研究は大学の垣根を越え、国家の垣根を越え、国際的に進められるということを知った。自分が将来研究職に就くかは別として、研究者に対する認識は大きく変わったように思う。
 また、ディスカッション形式の授業は、それを通じて自分の意見を伝えるスキルを図ることができてとてもよかった。話してみると、意外に自分が思っていることの半分も伝えられないもので、コミュニケーション能力を考え直す良い機会となった。ただし、第一の発話に対する応答の時間が非常に短かったことは残念である。90分という限られた時間であるから、十分な時間を確保することは難しいと思うが、発言者をしぼったり、グループを作ってグループとしての意見を発表させたり、時間配分に工夫するなどすると、より一層有意義な授業になると考える。

 

理学部 市村 翔

 地球環境変動についての講義も新しい知識を多く得ることができてよかったが、印象に残っていることは、中盤でやった研究生活や独創性、デスカッションでの今できることについての話だ。やはり進んだ研究をチームでやるにはコミュニケーション能力は必要で、受けた恩を忘れないことも大切だと学んだ。また独創性とはすでにあるものの組み合わせだというのも心に残った、独創的な研究をするために偶察力をつけ、情熱をもって懸命に取り組むことが大事だと思った。今は、様々な分野に本などを通して触れ、やりたいことをたくさんやって研究が始まった時に集中できるよう、時間をうまく使って余裕を作れるようになりたいと思う。

 

理学部 中村 悠馬

 この授業では、雷放電と地球環境変動の二つを主として学んだが、大学生としての教養のレベルを高めるのに大いに役立ったように思う。また、現在専門として学んでいる物理学との共通する項目が多数あり(黒体放射、ゼーマン効果、電磁双極子、スペクトル解析など)、実際の観測の現場でどのように物理の知識が活かされるかを知ることができたのは実に有意義だったと感じた。また明示的には出てこなかったが、ミランコビッチサイクルや周期気候変動の周期的なデータを扱う場面に立ち会うと、フーリエ変換の有用さを実感することが多かった。また、他の授業にはないディスカッション授業がやはり印象的であった。学部や家庭環境などの多様なバックグラウンドを持つ人々の環境分野に対して意見を交わすことは、貴重な機会であって視野を広げることができたと思う。さらに少人数グループでディスカッションをしてグループ発表やディベートの機会を組む込むことが出来ればより刺激的で面白い授業ができるのではないかと思った。

 

理学部 田中 花歩

 授業ではこれからの社会で研究する者として必要な姿勢を先生から教えていただけて、自分のためになった。私は創造することは、無から価値ある有を生み出すものだという考え方をずっとしていた。だから創造する力は全て生まれつきなものだと思っていた。しかし先生のディスカッションでのお話を聞いて、創造とは様々な知識、考え方(すでにあるもの)の結合で生み出されるものだと知って、自分の考え方が180度変わった。また日本と外国(アメリカや中国)との学生、研究者の意識や考え方の違いも実感できた。この講義で学んだ知識や、研究することへの姿勢を将来に生かしていきたい。

 

理学部 小林 真一郎

 この授業では福西先生から国際的に活躍する研究者に求められる素養について学ぶことができた。過去にもいろんな先生方から専門外の学問に対する理解の重要性を聞かされたが実際にどのような大学や研究機関で学んだかについてはよく知らないことが多かったので今回は良い経験だった。専攻とそれ以外の学問の関係は穴を掘ることに似ていると思う。より深い穴を掘るためにはその周りも掘らないとスコップが入っていかないことに似ている。 また研究者として世界で渡り合っていく必要性を教わった。現代は国境などの境界が急速に消えていき、技術者や企業が世界への進出しやすくなったが、それでも日本が先進国として存続していくためには私たちが積極的に世界に出ていかなくてはならず、日本に止まるだけではだめだと知った。 しかし、学部1年の時点で自分に出来ることは限られている。外国へ行くには経済的にも能力的にもまだまだ未熟である。英語も拙いしお金もないのである。だから今は学校で取っている授業に専念するとともに+αとして自主的に英語の勉強をすることが大事だと思う。「研究者になる」という大きな夢ではなかなか日々のモチベーションを保つことが難しかったが、この授業を通して日々の学習に取り組む姿勢についてアドバイスをもらったように感じた。

 

理学部 本田 雄生

 初めはただ「雷放電」というフレーズが面白そうだったので数ある基幹科目からこちらの講義を選んだだけだったが、実際に受講してみて地球環境や自然現象を様々な角度から眺め、たくさんの知識を得ることができてとても有益な講義だと感じた。また、動画の質も良く、臨場感あふれる映像もあって楽しく受講することもできた。
 授業全体を通して、特にディスカッション授業においてであるが、ただ教授から一方的に「知識を与えられる」授業のやり方だけではなく、「自分で答えのない問題を考える」、「他人の意見に耳を傾けてその考えをくみ取る」やり方を自然と学ぶことができた。今まで私は、ただ教えられたことをひたすら吸収し、試験でいい成績を取るためにとにかく脳に叩き込むことをずっと意識して学んでいた。この講義で、その考え方では周りから置いて行かれ、国際的な視点から、広い視野で見れば「遅れている」ことを意味することをそれとなく実感することができた。またその授業で学んだことでもあるが、大学の授業では「自ら積極的に参加する」ことがただ何となく単位取得のためだけに参加することとは理解度がはるかに違ってくることを実感した。そのことを1年生のときから知ることができたのはかなり大きかったし、他の学生との差をつけることができると思う。
 また、ディスカッションにおいて意見は思いついたらどんどんしていくという姿勢は、今の日本人が控えめで周りの目を気にしがちである点からも日本人に必要なことであることを実感することもできた。私自身、自分からは堂々と意見を言おうとしない性格であるため、最初は無理だと思っていた。私の友人もそのように意見を言い出せない人が多い。私が所属しているサークルでは意見を積極的に交換する場を設けていて、先輩は多く発言したり助言しているが、私は言うことを気にしすぎていて結局当たり障りのないことしか発言していないように思う。後輩が入ってくることも考えるとこのままではいけないとは思っているが、いざ発言するとなるとやはり難しいと感じるのだ。この講義で、そのような姿勢では自分から物事を変えることはできないし、何も生み出さないということを知ることができた。「やらないで後悔するよりやって後悔した方が良い」というような言葉があるように、自分から挑んでゆく姿勢が何より重要であることを学び取ることができた。これをきっかけに、私は自分から本当に積極的に働きかけることのできる人間になりたいと思うようになった。今すぐではおそらくできないとは思うが、少しずつ勇気を出して自分から働きかける姿勢を身につけていきたいと思う。この講義を通して、私は雷放電の知識よりも、自分から働きかけることの大切さを学ぶことができたのではないかと思う。そういう意味でも講義は有益だったし、とてもためになった。これからの人生で自分から働きかける必要がある場面が増えていくだろうと思われるが、その中でも少しずつ自分を変えていきたいと思う。

 

理学部 杉井 健太郎

 この授業を受けて科学の難しさを学んだ。一つの結果が出たからといってすぐに断定することはできない。それを否定する結果が新しく出てくるのは普通のことであるということがよくわかった。そしてそのデータが正しいのか、あることを十分に証明できているのか、判断力を養うには幅広い知識を持つことが重要だとわかった。幅広い知識や視点を持つためには自分で勉強するだけでなく誰かと意見交換したり、感化されたり、人と繋がりを持つことが重要だとわかった。今まで科学者は研究室に閉じこもっているイメージが多かったが、科学者もコミュニケーション能力が非常に大事だということがわかった。ディスカッションの時間を授業でとってくれたことでそれらのことが実感できた。今まで自分が受けてきた授業はそのようなことがなく、座学ばっかりだったのですごく新鮮でした。

 

理学部 長谷川 景太

 自分がこの講義を受講しようと決めた理由は、雷放電という現象に興味をひかれたからでした。授業では、雷放電がどのようにして起こるのかの説明の部分はもちろん、紹介された、実際に雷をカメラで捉えようとしたドキュメント番組にも面白さを感じました。先生に教えて頂いた雷放電の原理とドキュメント番組による実際の映像があると、とても理解がしやすかったです。特に自分が面白いと感じたことは落雷という現象に関係する、「ステップトリーダ」でした。なぜ、雷は地面に落ちるのかという疑問に「ステップトリーダ」という先駆けがあり、電気の道を作るという説明は分かりやすく、容易に理解することが出来ました。また、地球環境変動についての講義では地球温暖化の原因について学びました。原因となり得るものは二酸化炭素と一意的に定まるのではなく、様々な視点から原因を探ることで他の要因が見えてくるということを多くの例を用いて説明してくださりました。自分は、生物系であり、高校でも物理や地学は取っていませんでした。しかし、ミランコビッチサイクルという物理学的、地学的な点から見た要因には、「なるほど」と感じました。自分の専門に囚われない、広い分野での知識が必要であることも感じました。
 また、先生は教育についても多くのことを言っておられました。アメリカと比べて日本にはディスカッション形式の講義が少ないため、生徒は考えて講義を受ける機会が少ないという指摘には、自分の講義での姿勢を改める必要があるのではと思わされました。確かに何度かあったディスカッション形式の授業では、同じ教室にいる生徒全員が同じテーマに関して常に自分の意見を考えており、積極性が必要であることを感じました。自分は大学に入ってからどのようにして講義を受ければよいのか分からず、受動的な部分が多くあったと思います。しかし、この講義全体を通して、常に自分の意見は何であるかを考えることが大切であり、そこから新たな知識を獲得できるのだと思いました。

 

理学部 深井 俊太

 授業内容は他の基幹科目に比べて非常に専門的だったと感じました。私は物理系の知識が皆無といってよく、ディスカッションの時も話す内容に困ったりするほどでした。従って、数学・物理に強い学生のみでクラスを構成したほうが授業も捗るのではないかと思います。また、肝心の授業内容は福西教授がその分野の先頭に立ってリードしているだけあって、高い質の授業でした。更に、授業でしばしば使用する教材も私の理解を助け、これこそが先述の「知を与える」活動だ、と思いました。
 まとめると、一回の授業が一回の研究発表、と言えるほど内容の濃い授業で、随所に張り巡らされた授業の理解を助ける工夫が先進的でした。残念ながらその内容の難しさに最後まで私は遅れを取りっぱなしでしたが、物理数学系の学生さんにとっては今後の発展的な研究への布石となったと思います。

 

理学部 星加 真一朗 

 この授業を受けて、地球環境変動というテーマで様々な視点から現象について考えることができ、知識を広げることができたと思います。高校での選択教科の関係で磁場や量子力学など、ところどころで理解に時間がかかる範囲もありましたが、いままで自分にはなかった新しい知識として身につけることができました。授業の内容が思っていたものと少し違っていましたが、やはりそこから得られる情報が多く、一般教養としてはふさわしいものであると思えてきました。
 また、研究の話から離れて大学や学生の在り方について話すところが印象に残りました。最初、大学に在籍する間は専門科目に重点的に力を入れていればいいという考えを持っていましたが、授業が進むにつれて教養の大切さが少しずつわかってきました。実際に、他の講義で触れられていた現象やそのメカニズムについてが、この授業の理解に少なからず役立っていました。これからは講義などで苦手な分野に触れる機会があっても、どこかで役立つことがあるかもしれないので、理解できるように最低限は努力していこうと思いました。
 後、ディスカッション形式の授業があり、貴重な体験ができたと思います。元々は人の前で話すことが苦手であったのですが、その場でいくらか慣れるための機会を得られました。後々必要となる、自分の考えを正しく多数の人間に伝えるというスキルを磨けるようで、今までよりも楽しんで話すことができました。以前よりも成長を感じられてよかったです。それに、大学に入ってから周りの人間とはあまり関係を持ってこなかったので、他の人との話す能力の差をその場で実感することができてよかったです。今の自分に危機感を持つことができました。周囲と比べると、知識の不足や知識を結び付けるのが苦手なことからか、具体例を出すこともなく、聞き手を納得させるには短く、根拠のあいまいな話になってしまいました。これを機に、同じような機会があったら授業で気付いた問題点を改善していき反省を生かしたいと思います。
 ディスカッションそれ自体からは人それぞれで考え方が大きく異なるということが学べました。自分では考え付かないような意見がいくつも出てくるので、人の話を聞くことは自分の見識を広げるための有効な手段になると思いました。自分の意見と他人の意見が合わないとき、どのように話をまとめていくかを自分で考えていかなければいけないことに気付きました。将来、自分は研究者になる可能性もあるので、何かしらで成果をあげられるように学べたことを心に留めておきたいです。他の講義でも話をよく聞いて、物事を理解して、無駄になることの無いようにしていきます。

 

農学部 小関 彩恵子

 最初にこの授業を受講しようと考えた理由は、雷放電現象という言葉が面白そうだったから、といった単純なものでした。私の所属である農学部とは全く関係のない授業であり、何かの役に立つだろうとは全く考えていませんでした。実際農学部の中でこの授業をとっていたのはたいへん少なく二人だけのようでしたが、いまはこの授業を受講できて良かったと思っています。物理を高校時代に選択していなかったため意味のいまいちわからない単語などもあり、他の人のように理解することは難しかったですが、雷の種類や放電のメカニズム、超高層発光現象について学ぶことはとても興味深かったです。
 授業を通じてわかったことは、様々な分野はどこかでつながっているものだということでした。例えば、ミランコビッチ・サイクル、宇宙放射線の増減などの環境変動は植物などの生物の生育、進化に影響を与えていることや、現在、大気中の二酸化炭素濃度の増加と温暖化に適応した作物の品種改良といった研究が行われていることなど、この授業で扱った研究や観測結果は他の分野にも用いられ、影響を与えていることがわかりました。
 また、2回のディスカッション授業では、自分の意見を他人に分かりやすく伝えられるようにまとめる力が身についたこと、普段かかわりのない学部の人の意見を聞くことができたことがとても参考になりました。自分とは全く異なる視点からの意見には賛成できることも反対できることもあり、それをふまえて自分の意見をより説得力のあるものにできました。このような経験は高校まではあまりないものでしたが、社会で必要とされるのはこういう能力なのだろうと思いました。この授業を受けることができ、本当に良かったです。

2014.3.3