学生の声

【科目名】 総合科目「急成長する中国の科学技術と経済」 【対象学部】 全学部
【担当】 福西 浩(教養教育院) 【開講時期】 2セメ火5

文学部 C

 この授業はただ単に知識を学生に伝授することではなく、様々な形で学習することができた。例えば、毎回の質問・コメントシートの記入、合同講義、2回のディスカッションと外部講師の講義がある。毎回の質問・コメントシートに感想や疑問などを書くことで、学んだことはその場で吸収できる。様々な内容に対するまとめる能力が上がったと感じる。また、毎回に書いた疑問は次回の授業で回答してくれるので、それに対する印象が深まって、覚えやすくなると感じる。
 2回のディスカッション授業を通じて、日中関係について、様々な視点から考えたので、非常に良かったと思う。また、他人の意見を聞いて、異なる考え方となるほどと思うことがたくさんあった。自分の意見もしっかりと言えたので、議論が深まったと感じる。最後の3回の授業は中国で仕事をしたことがある3名の外部講師から、生の中国のことを聞くことができて、自分の視野が広がったと感じる。新たな視点から、中国のことを考えるようになった。この授業を通じて、中国に関する新たな知識とディスカッション能力を身につけたと思う。また、外部講師による生の中国の現状を知ることができた。この授業を取って、良かったと思う

 

文学部 T

 この講義を受講してよかったとしみじみと思います。一つは、自分が変わった、ということです。講義を受け、レポートを書くまで、自分がこれほどまでに日中友好の実践に情熱を持っているとは思いませんでした。この自覚の変容が、講義を通して得たもっとも嬉しく、刺激的な経験です。この新たな自覚は、これからの自分の人生を様々な形で導くだろうと思います。もう一つは、先生から“広さ”といいましょうか、認識と人格における“世界的な広さ”を学ぶことが出来たことです。初回の授業の際、先生の御姿をはじめて御見受けしたとき、先生を咄嗟に中国人の方だと勘違いしてしまいました。大きな御体格と、悠然としたたたずまいを見て、さすが中国の人だ、東洋的大人の気風だなあ、日本人にはなかなか無いものだなあ、などと思っていたのです。もちろんそのあと自分の事実誤認に気がつきましたが、とはいえ先生はやはり中国人的な“広さ”をお持ちであると思います。野村総研の方が来られた講義のあと、先生から「中国に行くと世界が見える」というお言葉をいただきました。私もこれから中国に行き、中国の人々と関わり、先生のように世界的な広さで物事を見つめ、考え、そして何事か大いなることを果たしたいと願っています。

 

法学部 S

 この授業を受講することに決めた理由は第二外国語として中国語をとっており、中国語を学習するうちに中国という国に興味が湧いたからであった。将来中国で働くといったことがあるかはわからないが、この授業を通して、隣国として少しでも中国について正しく理解することができたということは大きいと思う。中国について新たに様々な知識を得られたことに加え、忌引きと重なって実際にディスカッションには参加できなかったのだが、ディスカッション授業の存在は日中の戦略的互恵関係、日中の教育についてより考えを深め、自身の考えをまとめる良い機会になった。また、後半の方の授業で先生が中国にいらしたときの様々な都市の写真を見せてくださったが、同じ中国国内でもそれぞれ違った雰囲気で、日本の約25倍という広大な国土を持つだけあるなあと感じた。万里の長城など中国の有名な観光地はもちろんだが、地方の方の様々な民族の暮らしも見てみたくなった。

 

法学部 T

 私は、この授業「急成長する中国の科学技術と経済」を初めてシラバスで見つけた時、何か重要なことが学べる、あるいは今学ばなければならないといったことを感じた。それは、私なりに少なくとも現在の中国が強大な力を持っていることがはっきり意識できていたからだ。しかし、私のその知識はあいまいだった。何がどう強いのか、なぜ強いのか、中国国内の現状はどうなっているのか、それすら把握しておらず、メディアを通じて得たバイアスのかかったイメージを抱いていた。受講し終えた今となっては、受講前のこの態度がいかに日本に悪影響を与えているかすら考えるようになった。
 この授業で良かったと思った点のひとつは、中国の歴史から学べた点だ。私のように世界史を十分に学んでいない者にとっては、まずその国の歴史を見て、現在までどんな興亡を繰り返してきたのかを知ることは良い機会だ。さらに、中国がその過程でどんな意識を形成して現在に至るのか、そこから見ると、今は何が不足しているのかなど、いろいろなことが学べる。それから、ディスカッション授業が行われたのも良かったと思う。私はこの2回のディスカッションを通して、他の受講生の意見を聞くことができ、とても勉強になった。意識の高い人がいて、自分の考えの浅はかさを改めさせられたり、もっと私も勉強しなければと刺激されたり、非常に有意義だったと思う。
 受講してもっとも良かった点は、私の中国に対するイメージに根拠が生まれたことだ。今まで、外部から得た確かかもわからない情報に縛られ、色眼鏡を通してみていた部分は冷静に評価できるようになったり、あるいはやはり賛同できないことも「なんとなく」ではなく、理由をもってそう言えるようになったと感じている。この授業をとらなかったら、今まで通り私の意識に何ら変化は生じなかっただろう。ぜひ、後輩にも薦めたい授業だと思う。

 

法学部 T

 私は中国について悪いイメージしかなかった。だが、この授業を通してその感覚はマスメディアからの影響やステレオタイプな中国観、日本側に偏った視点による、中立性・普遍性に欠くものだと分かった。高校、大学とグローバル化する世界とそれに対応していかねばならない私たちの使命を分かってはいたが、実際に世界的な視野に立って物事を考えるということが殆どできていなかった。それは、他の多数の日本人も同様であり、隣国中国に対してであったとしても、日本の文化・価値観に沿ったものの見方しかできない。故に互いの理解は進まない。日本の価値観を維持することは、日本国民として当たり前のことであり、未来にも続けていかなければならない。だが、一つの価値観だけでグローバル化した世界で生きていくことは出来ない。そのような偏った価値観を改め公正に他国を見るためには、他国の文化・歴史・人の暮らしを知ることだとこの授業で感じた。

 

法学部 N

 私は地理と倫理政経で受験したことや歴史の勉強が好きではなかったこともあって日本史や世界史の知識に乏しく、中国の歴史や日中関係に関することをほとんど何も知らなかった。この授業でさまざまなことを学ぶうち、自分の無知さに危機感を覚え、これからは読書やニュースを見るなどして知識を蓄えていかなければいけないと気付かされた。この授業で特に印象深かったのは1月7日の外部講師安江真理子さんのマーケティングを題材とした講義であった。電通で働いているという安江さんのお話は刺激的で、とても興味をそそられるものであった。商業における広告業の重要さに改めて気付き、面白いと感じて、将来の進路の一つとして広告業を考えてみようと思った。ちょうど進路を迷っていたので、この講義は非常にためになった

 

法学部 K

 一つ目は、この授業のタイトルは「急成長する中国の科学技術と経済」であるが、それだけに限らず、中国に関する幅広い知識を提供していただいたことで、無理なくこの授業に取り組めたと思う。おかげで、簡単で一見知っていそうな情報でも知らなかったりするものをはじめとして、現代中国を勉強する際に絶対に必要であろう知識を幅広く教えていただいたので、非常に自分のためになった。したがって、中国に関する基本的な知識をほしいと思う学生から、さらに踏み込んだ知識をほしいと思う学生まで、多くの学生に今後受講してもらいたいと思った。二つ目は、あまりに専門的すぎて我々学生が到底理解することのできないような語句・理論がほとんど全くなく、おかげでスムーズに理解することができ、自分のものにすることができた。タイトルから判断すると一見専門的ではないが受講してみると専門的すぎて全く理解できなかったという経験をしたことがあったので、それを踏まえれば非常にありがたかった。
 最後に、この授業の最後の3回分を、日中関係の第一線で活躍しておられる方々を講師として、彼らに担当していただいたことである。これらの授業では、普段では得ることのできないような情報や考え方を学ぶことができた。なかでも野村総研の松野先生の講義では、中国経済を判断するための、普通の素人では到底持つことのない指標を知ることができ、またそれを大いに理解することができたと思うので、自分の考え方に大きな影響を与えたと思う。その意味で、やはりこの授業を受講してよかったと強く思う。

 

法学部 W

 この授業で、私の中国に対するイメージは大きく変わった。以前から中国には興味があり、ある程度中国を理解しているつもりであったが、初めて知ることが多く、急成長する中国の実情について新たなイメージを持つことができた。また、中国のことについて知っていく中で、日本がグローバル化に追いついていない現状を知ることができたのはとてもいい経験だった。私はこれまで、日本はアメリカとともに世界を引っ張っていく存在だと思い込んでいたが、現実が大きく異なることにショックを受けた。そして、広い視点で物事を見つめることの大切さに気付くとともに、これから日本がグローバル化に追いついていくために自分は何をしなければならないのかを考える良いきっかけになった。国際社会で何が求められているのかをグローバルな視点から見極めていきたいと思った。
 また、外部講師の方々のお話もとても印象的だった。中国に関する知識を深められたのはもちろんのこと、様々な立場から世界の最前線で活躍する方々のお話を聞くことができたのは私にとって刺激的なものであり、とても有意義な経験であった。私ははじめ中国に関する知識を深めようと思い、この授業を選んだのだが、それ以上のとても多くのことを学ぶことができた。この授業で学んだことを心に留めながら、これからの将来に生かしていきたい。

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法学部 Y

 「グローバルな時代に自分はどのように生きていけばよいのか」という問いに対して、自分なりに明確な答えを見つけることができた。それは、ツールとしての語学力を磨き、現状に根拠のない自信を抱くことなく意識を高く持ち、世界を見据えた広い視野で知識・教養の吸収に努める、ということである。これまで考えなければならないと頭では分かっていながら漠然とした不安感から考えることを避けてきた問いであったが、さまざまな分野で日々成長・進歩を続ける中国と、指をくわえてそれを眺めているだけの日本という構図を、授業を通じてまざまざと見せつけられ、自分だって何とか頑張らなくてはならないと感じ、こうした思いを持つに至った。私は4月から新社会人となる。この思いを忘れず、地球社会全体への貢献を大目標として、グローバルな時代を有意義に生きていきたい。

 

経済学部 K

 現代、世界で最も注目されている中国の話題であること、講義の名前から選びました。まず中国人の考え方の根幹から入り、現在の政治体制、社会基盤などの課題を知り、成長の要因もうかがえました。自分の中の中国のイメージをガラッと変え、以前は行きたいと思わなかった中国に行きたいと思うようになりました。また、日本の現状が中国と比べ非常に危ういことを知り、日本のこれからが心配になりました。留学に関しても、研究に関しても、日本人はもっと外国と関わっていくべきだと思います。語学の壁があるからと言っている時点でこれ以上の成長の維持は不可能。それを障害と思わずに済むような英語力育成カリキュラムの設定が求められていると感じた。他人の評価に踊らされず、自分の目で見て判断する。自分が無知なために、イメージで惑わされていることは日常生活に多くあると思います。それに気づき、正しい解釈ができるかどうかは自分の心掛け次第。常に考えていこうと思いました。

 

理学部 W

 10月から約4カ月の間授業を聴講させて頂き、私自身のこの授業に対する満足度は極めて高いものでした。毎回異なる角度から中国の情報をデータの論拠付きで示して頂き、かなり説得力の強い形で今までよく知らなかった隣国のことを知ることができました。毎回の授業で提示される資料量もちょうど良く、また分野ごとに良く整理された内容をお話し頂けましたので、受講者側からしてもとても理解しやすい授業内容だったと思います。
 また、私の個人的な感想としてはディスカッション形式の2度の授業が非常に有意義なものであったように感じました。他の受講者も皆自分なりの視点から与えられたテーマに切り込んでおり、普段なかなか考えもつかないような視点から同じ問題について意見している姿を見ると、やはり一人では思考の幅に限界があると感じると同時に良い刺激を受けることができました。ただ客観的事実を受け取るだけの受け身の姿勢ではなく、ではそれを元にあなたはどう考えるか発信しようという能動的な思考と発言による参加を促すディスカッション形式の授業を私は好きです。どうしても自分の周りの人間関係だけでは思考が固定化されてしまうことが多いので、折角専攻も出身も所属する団体も違う様々な人間が集う授業の場をああいった形で活用して下さった点につきましても感謝します。ディスカッション自体が不慣れだったものでそこまで上手な参加ができたかと考えると疑問が残りますが、自分自身としてはとても満足度の高い時間を過ごせたと思っています。
 さらに、外部講師の方々が3名もいらして下さったのもとても嬉しく思いました。現在も現場の第一線で活躍されている方々のお話にはとても厚みがあり、普段報道されないような深い関係性や日常生活といった情報を得られたことで中国に対する理解はさらに深まったと思います。無機的なグラフデータというのももちろん理解には大事ですが、そこに隠れている人間模様や思惑と言うのが見えてくるとより具体的にイメージが出来ます。そういった意味で、御三方からお話し頂けた内容もとても楽しく、かつ興味深く聴講させて頂けました。今まで自分の中でよくわかっていなかった隣国である中国について、ここまで多角的に深いところまで学ぶことが出来、とても満足の出来た授業でした。これからも得られた知識と関心を元に中国について自分で勉強を続けていきたいと思います。

 

宮城第一高校 M

 大学における学問、講義の雰囲気など感じたいと思い今回の高大連携授業に参加した。高校一年生の知識では正直理解しづらい内容もあったが、これから中国とかかわっていくために知っておくべきことを知ることが出来たいい機会となったと思う。中国について客観的に知ると今まで自分がどれだけ回りに流されて中国に対して嫌な感情を持っていたかわかった。中国の歴史とか政治などの予備知識ができたことでこれまで中国に関するニュースを見てもスルーしていたが見るようになった。大学の講義は自分の興味のあるものを選択でき、テーマについてさまざまな角度から学んでいくことができる高校とは大きく異なるものだと感じた。今まで大学に入ることがゴールだと思っていたから大学で何を学ぶかに関して考える気があまりなかったが、せっかく自分の興味のあることを深く学ぶために本当に行きたいと思える大学を見つけようと思った。
 また、毎回の質問コメントシートやディスカッションで出てくる意見は自分に考えつかない鋭いなと思うようなものも多く参考になった。また、大学生の思考力、探究心に感心した。私もあのように意欲的な大学生になりたいと思った。とてもいい刺激を受けることができたと感じています。

2014.3.3