学生の声

【科目名】 基幹科目「生命と自然」地球の命支える“光合成”をひもとく 【対象学部】 医歯薬工
【担当】 前 忠彦 (教養教育院) 【開講時期】 1セメ:火1

 この講義を受ける前は光合成について詳しくは知らず、「植物って心が和んで好きだな」という思いから受講しました。いざこのように光合成の詳しい仕組みや植物の歴史、私たちと植物との関わりを学んでみると、植物がとても尊く、愛しいものに思えてきました。特に世界の様々な植物が紹介されているビデオを観たり、実際に植物園に足を運んだことで、植物の素晴らしさを実感できたと思います。それと同時に、この植物と私たちは共存していかなくてはいけないのだと知り、これから工学を学ぼうとする身において、とても考えさせられました。工学を発展させることは人間にとって大切なことだと思い工学部に身を置いていますが、とても大切な植物、引いては地球環境を守っていきたいと思いました。確かにこの講義内容はこれから進学したのち使わないかも知れませんが、自然について考えさせられる良い授業だったと思います。

(工学部1年生)

 

 この講義を受講する以前は、植物は光合成をして酸素を生産するくらいの知識しかありませんでしたし、そういうものだろうとしか考えていませんでした。しかし、講義を受講してみて、光合成の仕組みが複雑で精緻なシステムであることや、地球のエネルギー循環にとって大きな役割を果すことを学び、植物や光合成の奥深さやダイナミックさを垣間見たような気がします。人間と自然の関わり方について考えさせられるようにもなったと思います。薬学とも共通する、生命を相手にする姿勢を意識し、これからの学習に臨みたいです。

(薬学部1年生)

 

 「生物」に関する学問的な事柄は、物理の事柄に比べれば好きな方でした。この講義を受講するに当たっては、大学受験で生物を選択していたこともあり、気楽な気持ちで受講を決め、そう難しい内容でもないだろうと勝手に思い込みをしていました。実際に受講してみると、光合成の内容は大変詳しく、ついていくのが大変でした。しかし、だからこそあらためて光合成の仕組みの精緻さを知ることができ、植物が与えてくれる恩恵の大きさを感じることができたように思います。そうした理論的な内容を学ぶ一方で、実際に自然の中で植物を見るという植物園での実習もあり、楽しく受講できました

(歯学部1年生)

 

 この授業を通して、普段考えることもなかった光合成の仕組みや植物についてたくさんのことを学ぶことができた。植物について様々なことを学んでいくうちに、今までと異なり、植物を見たときに注意深く観察したりと植物を見る目が変わった。植物は人間にとって必要不可欠なものなので、これからも植物について学習し、自然を大切にしていきたいと思った。

(工学部1年生)

 

 私は植物が一体どういったものでどういった機能を持っていて、どのように私たちを支えているものなのかということを考えずに生きてきたので、植物について学んだのは新鮮だった。まさか植物の中に大きな回路があるとは思っていなかったし、ただ単に「二酸化炭素を捕まえる」といってもそれがいかに難しいかも想像していなかったが、植物は確かに機能的な回路を持っており、ルビスコを駆使して生きている。植物のことを詳しく考えると、こんなにも奥が深いのかと実感した。また植物をより生産効率の高いものにするのもここまで難しいと感じていなかった。植物は「欠点のない進化」を遂げてきたものだと勘違いしていたが、光呼吸を行うなどのエネルギーロスが見られる生き物であり、その欠点をヒトの手で補うのも上手くいかない。将来、植物について研究しようと思っているが、自分もこうした研究を行えるのならば興味深いものだと思う。何より自分が気付かされたのは、植物は見えないところでものすごく機能的な代謝をしているということで、今まで何気なく見ていた植物一つ一つにもこれが存在すると考えると、途方もないことだなと思え、この植物を何も知らずに迫害することは極めて愚かであると思うし、これから植物を敬うぐらいの気持ちで・・・・・と思う。

(工学部1年生)

 

 生物についての知識は、私の中では中学の理科でとまっていましたが、大学に入学しこの講義を取ることで今までの知識を拡大することができました。また、普段、あまり気に留めないような周囲の植物たちが私たちを支えており、また、その植物の祖先である光合成生物がいたからこそ、我々O2を消費して生きる生物がここまで進化、多様化してきたのだと思った。私は医学部で、もう植物関係の講義を聞く機会はほとんどないので、最後に貴重な体験をできてよかったです。

(医学部1年生)

 

 この講義を取ってよかったと思っています。小さい頃から植物が結構好きで、大学受験も生物で受けたのですが、この講義を通して新たな知識を得られたのが良かったです。講義の内容はかなり高度なものも多く、難しいと思ったこともたびたびでしたが、その全てを学ぶことを目的としていないので教養科目としては丁度良いと思います。

(医学部1年生)

 

 この講義を通していろいろな経験ができたと思います。この講義を受けていなければ自分から進んで植物園に行くことや植物についての自由研究を行うこともなかったでしょう。最初は光合成の反応機構を学んだりするのは面倒だと思っていたのですが、ビデオや講義の中で出会う知識は新鮮なもので、人と植物のつながりや人がどれだけ植物の恩恵を享受しているかなど、様々なことについて今まで以上に実感することができるようになったと思います。

(医学部1年生)

 

 僕は一番初めの授業で「自分にとっての植物とは?」と聞かれて、普段気にすることのない当たり前の存在と答えました。けれども今は違います。この講義では、本当に詳しく光合成の仕組みなどを学んで、植物の印象が、がらりと変わりました。植物のおかげで私たちは今生きることができるということがとても実感できます。そして植物の複雑な光合成というすばらしいシステムについて学び,初めに自分が言っていた当たり前の存在というのは間違いで、もっと植物に対し敬意を示すとまではいきませんが、少し軽視しすぎていたなと反省しました。僕は工学部で、これから生物分野をやることはないかもしれませんが、それでもこの講義を受けてよかったと思いました。

(工学部1年生)

 

 大学に入学して、この授業を受ける前までは、私が持っていた植物の知識は少なく光合成をしている程度の事しか分からなかった。しかし、この授業を受けることで、植物に対する見解も変わったし、光合成についてもカルビン回路やルビスコなどを学び、植物に対する知識にも深さができたと思う。私は現在、東北大学・・・の1階に住んでいる。ベランダの先は少し坂になっていて、いろいろな植物が咲いています。半月程前から,そのうちの一つの植物が茎を伸ばし,私のベランダの中で生きています。以前の私なら邪魔だと思い、切って捨てたと思います。けれども、今の自分は切ったりしないで、私のベランダで一生懸命生きている植物を見守ることにしています。これもひとえに、この授業を通して、私の植物に対する見解や自然観に幅と深みが出たからだろうと思います。

(工学部1年生)

 

 入学してから3ヶ月。長かったようであっという間でした。この3ヶ月間で私は変わったと自信を持って断言できます。最初、この授業を取り始めた時、私は、「光合成はCO2+H2O+太陽エネルギー→glucose+O2 という反応なのだよ」的なことをやるのかと思っていました。しかし、実際にはもっと高度で、植物がどう地球を変えたかとか、ルビスコという酵素が植物とどのような関係にあるのかとか想像以上に内容が難しかったです。時にはレベルが高度すぎて理解しづらかった所もありました。しかし、植物園に行って、普段あまり触れない自然を体験したり、様々な変わった植物についてビデオを見たりすることができ、とても満足しています。光合成は小学校の時点で学ぶトピックの一つですが、まだまだ、光合成について知らなかった事がたくさんあったのだなと実感しました。このクラスのおかげで、植物について意識するようになったと思います。サボテンを育てているのですが、ベランダに放置してしまっているのを思い出しました。これからはもっと大切に扱いたいと思います。

(工学部1年生)

 

 講義を受ける前、私にとって植物として初めに思い浮かぶのは、“見ていて和むもの”ということでした。しかし講義を受けた後、太陽のエネルギーを地球上で利用可能なエネルギーに変換し、地球上の生物が生きていくために植物は不可欠である事を実感しました。それゆえ、私たちにとっての植物は、“私たちが生きていくのに必要なもの”になりました。日常生活で、植物の重要性を意識していなかった事を反省しています。植物について少し知れて楽しかったです。

(工学部1年生)

 

 授業をうける前は、ただなんとなく、植物は光合成してCO2をO2に変えるんだとしか思っていませんでした。しかし講義を通して光合成の具体的な中身や植物が果してきた役割を知り、とてもそんな簡単な言葉で片付けられるものではないのだと感じました。光合成は、化学、物理学の反応法則のもとに行われ、植物が光合成し始める前の地球の環境は生物にとってひどい環境だった。また光合成にもC3,C4等複数の種類があり、異なる環境に適応し、育ち方も変えることで、植物は色々な所に住めるようになり、単に外見だけでなく中身も多様性があり、とても面白いものだと思えるようになりました。それと先生の研究論、どうやって研究してきたかといった話も今後とても役に立ちそうで、とても中身のある授業でした。

(工学部1年生)

 

 この講義を受けて一番印象深く感じたことを一言で言うと「植物は動物的な生物」である。動物的な生物とは、周りの環境に対し柔軟に対応し、消極的(今までの植物のイメージであり、周りの環境への変化に対応できず環境順応性が乏しいこと)ではなく、周りの変化(日の当たり方、気温、栄養源となる昆虫など)に対して積極的に自ら対応できる様子のことである。つまり、これほどまでに環境に順応する能力を備えているとは思わなかったということである。時の流れが我々人間と植物の間には隔たりがあり、我々の持つ時間感覚では静的に感じる植物たちの日々の営みは、実はダイナミックで興味深いものばかりであった。

(工学部1年生)

 

 この講義を受けて改めて植物のすごさ、重要さを感じた。植物はあらゆる意味で我々人間を始めとする動物を支えており、動物は植物なしでは生きることができない。また植物は複雑な構造をしていて、周りの環境が変化すると、それに対応するように進化していく。また植物は我々人間より遥か昔から地球上に存在しており、地球環境を一変させ、いわや地球の母である。私は今ベランダで青じそ(食用)とオジギソウ(観賞用)を育てているが、この授業を受けてからこれらの植物の仕組みが少し理解できたような気がして見る目が変わった。葉の中で今どのようなことが起きているのかを想像するようになった。

(工学部1年生)

 

 この講義を受ける前までは、光合成について 二酸化炭素+葉緑体+光→酸素+養分 のような認識しか持っていなかった。しかし、この講義を通して、光合成が地球に対して果たしている大きな役割について知ることが出来た。地球だけで一つのサイクルが回っていると考えていたが、それは違い、太陽を含めて大きな一つのサイクルがあると知った。地球がもし太陽圏になければ、私たち生命体も生まれることはなかっただろう。教授には研究者としての姿勢も教わった。世界は美しく、あらゆる現象にあふれている。子供の頃は何もかもが不思議で、よく親に質問をしたものだ。私は現在、科学者を志している。そのためには教授のように世界の美しさを見出していく純粋さが必要だと思った。一は全、全は一。全体の中で1つのものはちっぽけな存在に過ぎないが、その1つのものがなければ全体は生まれない。変化を受入れ、循環の中にあることを感じて生きていきたい。

(工学部1年生)

 

 この講義を受けて、大きく変わったのは植物に対する印象です。講義が始まる前(実を言うと講義の半分ぐらいまで)は、植物のことを人間の重要な栄養源、ひいては人間に癒しを与えるものとまでしか考えていませんでした。それが講義を聴いて光合成の完璧といえるほどの仕組みを理解し、生物としての植物の適応、進化の面白さや生命力を認識することで、植物は私達の生活、いや私たち人間が存在する遥か昔から地球に多岐・多様な役割を果たしていて、地球の命を支える深く重要な存在だと感じるようになりました。自分の自然観に幅と深みが出て非常に有意義な時間を過ごせました。

(工学部1年生)

 

 今回、この生命と自然の授業を受けて、改めて植物の偉大さを感じることができた。最初は光合成について少し知っているくらいで、詳しい仕組みなどについて知らなかったけれど、この講義を受けて光合成などの植物の精緻な働きについて知ることができて良かった。植物は普段あまり注目されることはないけれど、全ての生物にとってなくてはならないものだと感じた。我々人間が生きていけるのも、植物のおかげだと思う。しかし、近年、環境破壊などが問題になっている。私たちは、改めて、植物の重要性について考え、緑あふれる地球を守るために取り組まなければならないと思う。私自身も、今、自分が生きている環境について改めて考え、自然に感謝しながら生きていきたい。

(工学部1年生)

2013.9.6